若返る女性

40代になると、代謝や筋力が落ち、どうしても太りやすくなります。

40代以降も太りにくい体でいるために、注目したいのが、「若返りホルモン」と呼ばれる「DHEA」です。
「DHEA」の分泌を促すことで、太りにくく若々しい体を目指すことができます。

40代は、太りやすくなるだけでなく、肌のシワやたるみといった外見の変化も気になってきます。
また、身体的な運動機能も衰えて、心臓病やアルツハイマー病など、将来の病気が心配になってくる時期でもあります。

わたしたちは誰もが、このような老化全般を食い止めて、いつまでも若々しく健康でいたいと願っています。
若返りホルモン「DHEA」には、これらの老化全般を予防する効果があるのです。



若返りホルモン「DHEA」とは?

若い女性

男性ホルモンである「テストステロン」や、女性ホルモンである「エストロゲン」がダイエットやアンチエイジングに役立つホルモンであるということは、聞いたことがあるかもしれません。

「DHEA」は、男性ホルモン「テストステロン」や女性ホルモン「エストロゲン」の材料になるホルモンです。
そのため、「マザーホルモン(ホルモンの母)」とも呼ばれています。
「DHEA」は「デヒドロエピアンドロステロン」の略で、副腎から分泌されるステロイドホルモンの一種です。

「DHEA」は、25歳ごろから徐々に少なくなっていき、40代ではピーク時の半分の量になり、70代では5分の1まで減少してしまいます。
40代を過ぎたあたりから、「太りやすくなった」「体力が落ちた」と感じるのも、「DHEA」の減少が原因です。

「DHEA」が少なくなると、代謝が悪くなり、免疫力の低下、記憶力が衰えるなどの老化症状が現れます。
「DHEA」が少ないと老化が進むのです。

逆に「DHEA」を増やすことによって老化を遅らせることができ、太りにくい体、若々しい体、病気になりにくい体を手に入れることができます。

「DHEA」の8つの効果

ダイエット効果

「DHEA」には、筋肉を増やしてくれる働きがあります。
筋肉が増えれば、代謝がアップするため、ダイエットに役立ちます。

また、体脂肪を増やす原因となる「コルチゾール」というホルモンの働きを弱め、脂肪を分解してくれる効果もあります。

美肌効果

高齢者に「DHEA」を摂取させる実験が行われ、表皮の厚み改善、皮脂分泌の促進、保水力の向上、シミの減少が認められました。
つまり、「DHEA」はお肌の老化を遅らせるだけでなく、若返らせる効果があるということです。

髪もツヤが出て美しくなります。

免疫力アップ

40代になったら、風邪が治りにくくなったり、なんらかの生活習慣病になったりしていませんか?
「DHEA」には、白血球の中のリンパ球を元気にして、免疫力をアップさせる効果があります。

免疫力がアップすると、風邪などの病気にかかりにくくなります。
また、がんを予防したり、花粉症やアレルギー症状が緩和できるといわれています。

記憶力の向上、アルツハイマー病の予防

40代になると、物忘れが多くなったという人も少なくありません。

記憶力に関係があるのは、脳の海馬という器官なのですが、加齢やストレスなどによって小さくなっていきます。
「DHEA」には、海馬の萎縮や破壊を予防してくれる働きがあります。

また、アルツハイマー病患者は「DHEA」が著しく減少しているため、「DHEA」を増やすことによって予防できると考えられています。
東大の試験でも、アルツハイマー病患者に「DHEA」を投与し、改善が見られたという報告がありました。

血圧や血糖値を下げる

血圧を上げるのに、コルチゾールというホルモンの増加が関係しています。
DHEAはコルチゾールの人体への悪影響を弱め、血圧を下げる効果があります。

また、インスリンの働きを助け、糖尿病を予防する効果もあるといわれています。

うつ症状の改善

副腎疲労症候群という、うつ症状が出る病気があります。
副腎疲労症候群の人は、「DHEA」が著しく少ないのですが、「DHEA」を投与するとうつ症状が改善することがわかっています。

人間はストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが大量に分泌されます。
コルチゾールが増えすぎると、脳の海馬が破壊され、やる気をなくしたり、人生に何の意味も感じられなくなったり、人に会いたくなくなったり、という症状が出ます。
コルチゾールは、うつの原因の一つになるのです。

「DHEA」は増えすぎたコルチゾールの値を抑える働きをするため、うつ症状の治療に使用されています。

不妊の改善

「DHEA」は女性ホルモンの生成を助け、卵巣の老化を防ぎます。
不妊の原因となる、卵巣の機能の低下を防いでくれるということです。

老化を防ぐだけでなく、卵巣を若返らせる働きも期待されることから、不妊治療にも使用されています。
研究によると、4~5ヶ月の「DHEA」の摂取によって、血中AMH量の増加、採卵数、胚の質や妊娠率が有意に増加するという報告があります。

更年期障害・骨粗鬆症の予防

「DHEA」は女性ホルモンの生成を助ける働きがあるため、女性ホルモンの低下によっておこる、更年期障害や骨粗鬆症の予防ができます。



「DHEA」を増やす方法

増加と減少のマーク

「DHEA」はストレスが大敵

わたしたちは、ストレスを感じると、それに対抗するためにコルチゾールというホルモンが分泌されます。
しかし、高コルチゾールの状態は人体に悪影響を与えるため、「DHEA」がコルチゾールを適正な量に抑えようとします。

強いストレスを継続的に受け続けていると、常に「DHEA」が消費され続けます。
すると、副腎が疲労してしまい、ホルモンの分泌がうまくできなくなり、DHEAが低下してしまうのです。

ストレス解消を心がける

上記のように、ストレスを感じるとDHEAが減少してしまいますので、できるだけストレスをためないように過ごしたいものです。

・よく笑う
・マッサージをする
・ゆっくりお風呂に入る
・カラオケに行く
・スポーツをする

など、あなたがストレスを発散できることを常日頃から習慣にし、ストレスをためないで穏やかに過ごすようにしましょう。

有酸素運動や筋トレをする

DHEAを増やすにはジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を30分以上するといいとされています。

また、筋トレで「DHEA」の分泌を増やすためには、筋肉に負荷をかけて修復させることが必要になります。
腹筋、腕立て伏せ、スクワットなど、大きな筋肉を刺激する筋トレが効果的です。

激しすぎる運動は、副腎の疲労につながるので、逆効果。
気持ちの良い適度な運動を心がけましょう。

食事で「DHEA」を増やす

大豆

食事で血糖値が急上昇すると、副腎が疲れて「DHEA」の分泌の妨げになります。
ですから、低GI食品を摂取して、血糖値の急上昇を抑える必要があります。

反対に副腎の働きを良くする食べ物を食べると、「DHEA」が分泌されやすくなります。

<副腎の働きを良くする食べ物>
ビタミンC・・・ほうれん草 いも類 レモン いちごなど
たんぱく質・・・鶏の胸肉などの肉類 卵の白身 大豆など
マグネシウム・・玄米 大豆 わかめ アーモンド ごまなど
ビタミンB群・・レバー ほうれん草 大豆 にんにくなど

また、「DHEA」はイソフラボンをとると増加することがわかっています。
イソフラボンを多く含む大豆食品は積極的に食べるようにしましょう。

サプリメントには副作用がある

「DHEA」のサプリメントは、日本では医薬品となり、市販されていませんが、海外では売られていて、個人輸入で入手することができます。
しかし、過剰に摂取すると次のような副作用があります。

・にきび
・胸の腫れ
・癌、腫瘍形成
・脱毛
・不整脈、動悸
・不眠症
・眼圧異常
・月経不順
・掻痒
・発汗
・禁断症状

日本で医薬品となっているのは、この副作用があるためです。
摂取するならば、医師に相談するのが賢明ですね。

サプリメントに頼らなくても、生活習慣によって「DHEA」を増やすことは可能なので、ここでご紹介した方法で「DHEA」を増やしていただければと思います。